(1)心臓におよぼす作用

胸部の振せん、背部、腰部の振せん法や叩打法は2~3分で心臓の収縮力を増し、動脈は緊張し、血圧は増加する。

 

(2)血管におよぼす作用

マッサージ直後は器官内圧が高まり、一過性に血圧が上がる、次いで血管はゆるみ、動脈血流は促進し局所的な充血、次いで全身の循環が促進する。

 

(3)血液におよぼす作用

マッサージは血液像に種々の変化をおよばし赤血球、白血球は増加する。マッサージは白血球を増加させ造血機能を盛んにする。

(4)筋におよぼす作用

①筋に対しては揉捏法、運動法が強く作用する。

②筋内の血行を良くし栄養を高める。

③筋の収縮力、弾力性を増加する。

④筋の収縮速度を迅速にする。

⑤筋運動の持久力を増加する。

 

(5)全身におよぼす作用

①全身の血液循環を促進し、全身の各組織細胞の栄養を高める。

②筋、腱の異常緊張、硬結を緩解させる。

③代謝物質の吸収を促し、排泄作用を促進させる。

④浮腫、うっ血などを取り除く。

⑤爽快な感覚をあたえることにより精神を鎮静させる。.